Brillia Art
BAG-Brillia Art Gallery-

Exhibition

「ヘラルボニー/異彩のみらい」
BAG+1、BAG+2
2022年2月1日(火)~3月27日(日)
※終了いたしました。

~”異彩”のアートが暮らしを彩り、
新たな文化と生活様式の創造に挑戦~

Overview開催趣旨

第1弾の展覧会「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」では、ヘラルボニーの代表である双子の兄弟、松田崇弥・文登の原体験を追憶しながら、知的障害のある兄の存在、異彩のアートとの出会い、アートネクタイのプロデュースを皮切りにファッションブランド〈HERALBONY〉を立ち上げるに至るまでの初期衝動に焦点を当てました。
ヘラルボニーの設立から3年。ブランド〈HERALBONY〉は、異彩を染める対象を「人」から「空間」へと拡張し、ライフス タイルを包括します。個々の内面と密接に関わる「生活」の光景の一部となり、暮らしの中に当たりまえに存在することで「障 害」というイメージを人々の文化・生活様式から変えることに挑戦します。本展覧会では、未だ見ぬ新しいものづくり→生活 様式→景色→世界へと繋がる可能性を秘めたライフスタイルブランドのアイテムと、それにまつわる人々の思いをギャラリー 空間に放出し、鮮やかに彩ります。
私たちは、すぐそばにある命の存在を身近に感知することのできない社会構造の中で生活を営んでいます。彼等と私たちの間 には距離があり、壁があり、時にはその隔たりすら自覚できずにいることもあります。本展覧会では、異彩の作品やそのアー トで彩られたプロダクトの鑑賞体験を通じて、そこにある存在、新たな生活の豊かさ、ありのままで生きることについて、様々 な思いが巡るきっかけとなれば幸いです。

<+1ギャラリーの展示内容>

+1ギャラリーでは、“異彩を放つ”作品を生み出す作家に導かれたヘラルボニーのクリエイターの熱意、そして既成概念にとらわれない職人たちの技術、そこから拡がる挑戦と新しい景色への思いが、ギャラリー空間を鮮やかに彩ります。“異彩を放つ”作品やそのアートで彩られたプロダクトの鑑賞体験を通じて、そこにある存在、新たな生活の豊かさ、ありのままで生きることについて、様々な思いが巡るきっかけとなることを願っております。

<+2ギャラリーの展示内容>

+2ギャラリーでは、ブランド「HERALBONY」の様々なアイテムを販売いたします。ネクタイやダウンコート等のほか、ランチョンマットやアートパネル等のライフスタイルプロダクトも予定しており、お客様の暮らしに“異彩を放つ”作品をお持ち帰りいただけます。

Artist & Exhibition Objects作家&作品紹介

八重樫 季良 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「(無題)(家)」
一見抽象的な幾何学パターンを描いたように見える絵だが、それが独自のアレンジによって描かれた建築物や乗り物「だと知ったら多くの人が驚くだろう。 この表現様式を八重樫は子どもの頃、誰に習うことなく独創によって生み出し、以来半世紀余りにわたってこのただ一つのスタイルで創作し続けて来た。その作品数はおそらく千点以上に及ぶと思われる。
小林 覚 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「数字」
よく見ると、いろいろな数字がつなげて描かれているのがわかる。小林は養護学校中等部の在学中に、日記も作文もすべての文字を独特の形にアレンジして書くようになった。 初め学校の先生も何とか直せないかと苦心したが、やがてこれを魅力的な造形表現ととらえることに切り替える。 これを転機に、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。
佐々木 早苗 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「(無題)」
絵画のみならず織り物、切り紙、刺繍など、いずれも緻密で色彩と構成の妙に富む様々な表現を生み出し続けている。彼女は一つの仕事に数か月から数年集中して取り組んだあと、不意にやめて別の仕事に移るのが常。現在彼女が打ち込んでいるのは、丸く切り抜いた紙をいくつもの色で同心円状に彩色し、塗り終わった紙を壁に並べて貼っていくこと。
喜舎場 盛也 わかたけアート(沖縄県)
作品名:「四角」
彼の文字への執着は幼少の頃から続いている。自室で こっそり制作していた作品が2001展で紹介されると、たちまち 県外から、そして国外からも注目を集める。最後まで埋められ たものは2~3枚しかなく、大半は途中で止まっている。その後、家庭だけではなく、わかたけの創作活動の時間でも文字を描くようになり、それらの作品はなぜか縦方向に描き進んでいる。作品が評価されたことや世間の注目とは無縁に、ここ12年ほど前から漢字ではなく、もっぱら色とりどりのベル・星を、そしてこの8年間は小さなドットを描くことに熱中している。まるで染め物のよう に、裏面ににじみ出るまで執拗に塗り込み、そのこと自体を楽 しんでいるかのような制作風景である。そこには彼のこだわりと独特の手法がみられ感動を覚える。彼の作品は、国内外で繰り返し紹介され、日本美術全集(小学館、2016年)にも掲載された。
肥後 深雪 アトリエやっほぅ!!(京都府)
作品名:「まる」
アトリエやっほぅ!!ではみんなのお姉さん的存在で、その時の気分で色鉛筆、水彩絵具、刺繍糸などを使い分けて自由な作品制作をしている。作品に登場する生き物や植物は可愛らしいものから作者本人にもわからない不思議なものまで様々。どの作品も優しさがにじみ出るカラフルな世界が広がっている。
岡部 志人 希望の園(三重県)
作品名:「Hoo! Hey!」
1994年生まれ。自閉症。まつさかチャレンジドプレイス希望の園所属。クレヨンを塗って面を創り、色を消すようにニードルで削ってできたクレヨンのカスを集めて、粘土のようにして遊びながら作品を創る。 最近ではボードやキャンバスに、クレヨンにポスターカラーを加え着色した面をニードルで削るといったように、制作方法にも幅がでてきている。実はその削りカスを集めてできたかたまり(本人はコロイチと呼んでいる)こそが本人にとって本当の作品であり、結果としてできた絵画はただの削り残したカスであり興味はない。
衣笠 泰介 るんびにい美術館(岩手県)在籍
作品名:「ブタペストで朝食を」
1989年 京都市生まれ。2歳から絵を描き続ける。生きることは描くこと。マジカルとも評される色彩感覚と感受性で、光と色彩に溢れた世界を描く。そのアートワークは国内外で高い評価を受けている。京都市内のギャラリーミラクルを拠点に、東京・京都・沖縄・札幌・大阪・岡山・ニューヨークなど、各地で個展を開催。様々な大手企業コラボレーションや製品化、商業空間や公共施設展示などプロジェクト多数。京都上御霊神社と京都御所内白雲神社の絵馬所には、大作絵馬が奉納常設展示されている。

Outline開催概要

展覧会名
「ヘラルボニー/異彩のみらい」
会期
2022年2月1日(火)~2022年3月27日(日)
会場
BAG-Brillia Art Gallery-
主催
株式会社ヘラルボニー
特別協力
東京建物株式会社
企画監修
公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団
開館時間
11:00~19:00
休館日
毎週月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日の火曜へ振替休)
料金
無料
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