シリーズ企画「ART in MUSIC」は「暮らしと音楽」をテーマとし、主にレコード・ジャケットを中心とするビジュアル・アートに着目した展覧会です。本展は、過去開催した「シティポップ」「ジャズ」に続く第3弾として「ロック」、特に「洋楽ロック変革期」である1978年から1984年の7年間に焦点を当てて開催します。テクノロジーやメディアの環境変化が激しかったこの時代は、サウンドや挑発的なグラフィック、最先端のファッションなど、長いロックの歴史の中で最も創造性の高い「エッジな時代」と言うことができます。
本展では、ミュージシャン/音楽プロデューサーの片寄明人氏を監修者に迎え、この時代におけるロックのビジュアル表現を改めて見つめ直します。また会期中には、写真家のトシ矢嶋氏によるミュージシャンのポートレイト作品やビジュアルアーティストのミック・イタヤ氏によるロック・ミュージシャンを描いた作品の展示も行います。さらに、会場ではヴィンテージのロックTシャツ、ロック・ミュージシャンの浮世絵、アナログレコードやディスクガイド等の書籍など、関連グッズを販売します。
「洋楽ロック変革期」の7年間(1978年-1984年)におけるビジュアル表現の変遷を年代ごとに辿り、デザイン性の高いレコード・ジャケット約 300 枚を展示します。また、写真家のトシ矢嶋氏が英国滞在中にコレクションした貴重なポスターや、洋楽の日本盤レコードに固有の帯(通称:タスキ)の展示も行います。