アートにおける身体性を探求するメディアパフォーマンスアーティスト。プロダンサーとして活動後、身体と空間の関わりを探究するために渡英。時代に漂う不穏感・内在化された社会問題をコアに取り込み、テクノロジーを使って自らの身体性を通して問いかける。デザイナー、エンジニア、建築家、研究者など世界各地で様々な分野の人々と協働し、立体・インタラクティブアート・ワークショップ・平面・ 映像などを制作する。
Royal College of Art, MA Information Experience Design 首席卒
Goldsmiths University of London, Design&Philosophy
ロンドン芸術大学Central Saint Martins, Performance art
AWARD
Nagoya Culture Foundation award 2022
Brillia Art Award by Tokyo Tatemono 2022
President’s Special Prize Sanwa Art Award 2022
1st Prize London Battersea Park Annual Sculpture 2017
Rotary International Global Grant scholarship 2016
EXHIBITION
Brillia Art Award,Tokyo Tatemono Brillia Lounge ‘THE GALLERY “ 2022
Osaka kansai international art fair, Osaka 2022
SPIRAL SCIF, Tokyo 2021
Any tokyo, Kudanhouse, Tokyo 2019
Open sense festival, London 2018
Battersea park Public sculpture, London 2017
Victoria and Albert Museum, London 2017
Science fiction Piccadilly circus, London 2017 他
高島さんのHopeful Monsterは、八重洲の街の真ん中で、ゆっくりと準備をしているアスリートのように呼吸を整えている感じでした。
この平和な社会にもいつも隠れている恐怖をとてもうまく表現していています。ゆっくりとした微かな動きにはとてもリアリティーがあって、その表面の素材感も周りとの違和感を生み出していて、素晴らしい体験を見る人に与えると思いました。
新しい妖怪は黒い色から赤い色に変わったという。黒と赤が共存したら恐ろしく見えるのかもしれない。今年の2月24日から私(たち)は色やその組み合わせに関しても恐る恐る思考を巡らせる。
息を吹き込まれた作品によるパフォーマンスは見る側のコンディションで恐怖を感じたり、ユーモラスな印象をもたらす。小さな子供達にも感想を聞いてみたい。大人気であろう。
妖怪は小さな演劇の場所を作る。街のショーケースは劇場になり得る。もう妖怪は増殖しているのだろうか。沢山の妖怪達による群舞を想像する。都市は新しい妖怪を必要とする。
アートを非日常的という言葉で表現されることが多いが、まさにこの作品は日常の中に現れた“非日常”ではないだろうか。あらゆる事象に宿る妖怪が具現化されてきたが、この作品は、都会の日常で何を伝えに来たのかと思いを馳せる。都会の景色の中に出現した異様な造形と、鑑賞者が同じ空間を対峙することで、実際には見えない恐怖や不安を覚えるが、よく見ると生きているように呼吸をしており、別の世界ではなく日常であることに気が付き、現実世界に潜む表裏が同時進行していると感じさせられた。